シリーズ太陽系2 「水星」

 ☆スマホでご覧の方は横画面でご覧ください。
太陽系
この記事は約5分で読めます。

同じ太陽系の一番内側をまわる惑星「水星」!
水・金・地・火・木・・・って学生の頃は覚えたものです。
applestarもですが年輩の方は冥王星まで含んで覚えましたね(;´∀`)
今回は水星について簡単に触れてみたいと思います。

水星

image credit:NASA
ねこ博士
ねこ博士

おっ、これは水星じゃな。

ねこたん

水星ってなんか月みたいだにゃ。
太陽の近くにあるから、もっとギラギラした惑星かと思ったにゃ。

ねこ博士

地球から近い惑星だけど、まだまだ分からない事が
たくさんあるんだ!

ねこたん

そうなんだにゃ!
じゃあ博士、今日は水星について色々教えて。

ねこ博士

分かったにゃ!
今回は水星のデータと最新の水星にまつわる情報を一緒に見ていこう!

・赤道直径  4,879.4km      太陽からの距離
・赤道重力  地球の0.38倍       約57,910,000 km
・体 積   地球の0.056倍      ・大気組成
・質 量   地球の0.05527倍     ヘリウム
・密 度   5.43g/㎝³         水素
・自転周期  58.65日(1日は176日)    酸素        
・公転周期  88日           カリウム       
・気  温    最高400℃以上       ナトリウム…
       最低約-160℃    ※大気は希薄で地球の約1兆分の1
・地球からの距離  8210万〜2億1710万km
水星の内部構造
  内核、外核、マントル、地殻 (鉄、ニッケル合金、ケイ酸塩など)
※credit:Wikipedia画像引用

ねこたん

太陽の近くにある惑星なのに-160℃にもなるにゃんて!!

ねこ博士

そうだにゃ。水星の昼間はすぐ近くの太陽に照らされて
400℃以上もの高温になるんじゃ。

ねこたん

じゃあ、なんで夜はこんなにも寒くなるの?

ねこ博士
ねこ博士

水星にはほぼ大気は無いんじゃ。
大気には、熱い太陽の光を和らげ、なおかつ
温まった地表の熱を逃さないという働きがあるんじゃ。

ねこたん

なるほど!だから昼間は灼熱で、
日が当たらない夜には
一気に温度が下がるんだにゃ。

ねこ博士
ねこ博士

水星にはもっと不思議な事があるんじゃ。
一緒に見ていこう!


水星の不思議

 
・水星の1日は1年よりも長い!
   1日が24時間で1年は365日というのは、地球の常識。
 水星の公転周期(1年)は約88日で、自転周期は約59日。
 このことから水星の1日(太陽が水星の空を一回り)を計算すると
 水星の1日はなんと水星の2年=176日もあるの!
 88日間は昼で太陽が照り続け、88日間は夜で極寒の惑星!
 1日が1年よりも長いなんて不思議な世界だね。
※credit:Wikipedia gif
ねこたん
ねこたん

なんか、分ったようで分からないようにゃ…

ねこ博士
ねこ博士

少し難しいかな?
公転が短い期間で回るのに、自転はすごくゆっくりで
1回公転するあいだに1回半しか自転しないんじゃよ。

ねこたん
ねこたん

なるほど!そういう事にゃ。
地球だと1回公転するあいだに365回転(注)するんだもんね。
昼も夜も交互にくるし、大気もあって灼熱でも極寒でもない
地球に住めて良かったにゃん。

ねこ博士
ねこ博士

水星におったら、朝起きて寝るのは88日後じゃ。
わしには辛いの~(笑)


水星探査について


・過去から現在までの水星探査
 1973年 マリナー計画(惑星探査)の10機目の探査機「マリナー10号」が接近し
 過酷な温度差がある事を観測。
以降、放射線や温度、磁場、自転の遅さなど
 過酷な環境である事でずっと探査は行われてなかった。

 2004年 ディスカバリー計画の一環となる「メッセンジャー」探査機が打ち上がり
 applestarもハッキリ覚えている2015年の水星への落下でミッション終了するまで
 磁場、大気組成、地形内部や地表成分、電磁波など沢山の観測を行いました。 

 天文学的に地球からの距離は土星や木星に比べ遥かに近いのに探査は少ないのか?
 上記の理由を含め、太陽の重力が強い為、加速しない様に”減速スイングバイ”を頻回に
 行わなければならない事、水星の重力が小さすぎる事で周回軌道へのる難しさが
 これまでの探査の少なさになっています。

 

credit:JAXAギャラリーより

ねこたん

博士~、もう水星探査は行われないの?

ねこ博士
ねこ博士

大丈夫!
日本も参加している大きな水星探査ミッションがあるんじゃよ。
上の探査機の写真はカッコイイじゃろ。


ねこたん

うん、すごくカッコイイ。
水星に向かってる探査機なの?日本も関係しているの?

ねこ博士
ねこ博士

そうじゃよ。今後の水星探査を少し見てみよう。


・国際水星探査計画「ベピコロンボ(BepiColombo)」
 
JAXAとESA(欧州宇宙機関)が共同で総合的に水星探査を行う計画。
 日本は水星磁気圏探査機「みお」担当。
 欧州は水星表面探査機「MPO」を担当。
 ・固有磁場の解明
 ・地球と異なる特異な磁気圏の解明
 ・水星表面から出る希薄な大気の解明
 ・太陽近傍の惑星間空間を観測…
 ・内部構造や詳しい大気組成…他ミッション多数。
※credit:JAXAギャラリーより画像引用


ねこたん

すごいにゃ。
水星の謎を少しずつ解明できるといいにゃ。

ねこ博士
ねこ博士

去年、地球と金星でスイングバイ実施し順調に
向かってるんじゃ。今年の秋、1回目の水星スイングバイじゃよ。

ねこたん
ねこたん

今後も「みお」を見守るにゃ。
今回は水星について見れて良かったにゃ。

ねこ博士
ねこ博士

今度は違う惑星のはなしを聞かせてあげよう。
では、またお会いしましょう。


まだまだ謎だらけの水星・・・。
水星は本当に月と似ているなーと思うapplestarですが
ベピコロンボ計画の今後をとても楽しみにしています。
皆さんも体調にはお気をつけてお過ごしくださいね。
applestarでした♪バイバーイ♡



・地球の自転回転数に関してはストーリー性を重視し小数点では表していません。(地球編で詳しく)
・水星大気組成の順序は割合率ではありません。
・暦、太陽年、国での違いで概念は変わります。

コメントをどうぞ

  1. 新萌岳 より:

    水星の1日は1年より長いというのがびっくりです!
    ねこ博士とねこたんのやり取りはとてもわかりやすく解説されていたので理解できました。

    • applestar より:

      新萌岳さん、ありがとうございます。
      凄く嬉しいです^^
      色んな工夫を試みていきたいです。

error: Content is protected !!