ちょこっと豆知識⑦ ~中性子星~

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ちょこっと豆知識
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星の終わりは新たな始まり

credit:Wikipedia

星には寿命があり、その星の質量により寿命は異なります。
星の終わりは質量により違いますが太陽より8倍以上の
大きな質量の星は超新星爆発を起こすと考えられています。
その中でも、太陽質量の25倍以上もある星は爆発のあと
ブラックホール天体になるといわれています。
太陽質量の8~25倍ほどの星は爆発のあと「中性子星」という
高密度な天体として残ります。
『”中性子”星』という名前から分かる様に中性子でできた星になります。

 

中性子星ってどうやってできるの?

一般的な恒星は核融合反応を起こし、中心部では陽子の
水素原子からヘリウム、炭素、酸素と大きな原子核を作ります。
太陽のような恒星だと、鉄の原子核になるとそれ以上は
融合しなくなります。中心部が鉄ばかりになると圧力を保つための
熱を核融合では発生できなくなります。
太陽程度の恒星は、中心核の鉄までいくと核融合反応は弱まります。
弱まった恒星は、段階を経て最終的に地球ほどの大きさになり
白色矮星になるとされています。

credit:理科年表より

では、太陽質量の何倍もある恒星は中心核の鉄まで、核融合反応が
起こったら
どうなるのでしょうか?
やはりそれ以上は融合しなくなるようです。
しかし、重力で一気に圧縮されその際、鉄の中心核の陽子と電子が
反応し、電子はニュートリノに陽子は中性子に変化します。
ニュートリノは物質を突き抜ける性質があります。
ということは、残るのは中性子だけになります。これが中性子星。
中性子星の中には強い磁場を持ち両極から電磁波を放つものもある。
パルサーとして放たれた電磁波は地球に向いた時だけ信号が届き
灯台の明かりのように観測されてます。



宇宙はまだまだ謎がいっぱい。こうした不思議な天体も一つの星の終わりが生む
新たな天体です。この不思議が織りなす世界を少しのぞいてみたくありませんか?
宇宙ってすごいですよ!

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