最遠のクェーサー

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天文
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地球という太陽系第3惑星に住む私たち
太陽系は天の川銀河(銀河系)の端っこに属し、その天の川銀河は
局所銀河群の中にあり、更にそれは銀河団の小さな一部にしか過ぎない。
applestarは日本でも行った事が無い場所ばかりで、地球は広いと感じている。
そんな小さな意識でも、138億光年先の宇宙の始まりには興味しかありません。
今年のはじめに、面白いWEB記事を読んだ。
この天体を知ってはいましたが、詳細については知りません。
今回は参考文献と共に、applestarの忘備録として
自分の為に勉強するブログにします📚✍

 

クエーサーとは

 

Image Credit:NASA, ESA and J. Olmsted (STScI)

クェーサー ⇒ 銀河の中心の非常に狭い領域が明るく輝いている天体。
        X線から紫外線・可視光・赤外線・電波まであらゆる波長で
        放射エネルギーが太陽の明るさの1兆倍以上にも達します。
        全宇宙でもっとも明るい天体のひとつ。
          中心部には太陽の1億倍以上の質量をもつブラックホールが存在。
        そこにガスが落下するのに伴って、解放される重力エネルギーが
        莫大な放射の源となっていると考えられている。
           ※引用文献:東京大学 大学院理学系研究科より

クェーサーとは、準恒星状天体(quasi-stellar-object)
準恒星状電波源(quasistellar radio sources)という言葉が
略されて「クェーサー」と呼ばれているようです。
最初に発見されたクェーサーは1963年、「3C273」
おとめ座に位置し
可視光では全天一明るく
最も近くにあるクェーサー。赤方偏移から計算した光度距離は
DL = 749メガパーセク。3C273 の絶対等級-26.7。

 

クェーサーの正体

credit:NAOJ 国立天文台

現在、クェーサーは次々発見されています。
クェーサーがいったいどういう仕組みなのか少しのぞいてみよう👀


・大質量ブラックホール 中心部。標準的なクェーサーの場合、半径30億Kmほど。
・空 隙 ブラックホールの周り。この領域には物質はほぼ存在しない。
     あっという間にブラックホールに吸い込まれる。
・降着円盤 ⇒空隙の周りある渦のこと。電子とイオンに分かれた高温のプラズマ渦。
       ブラックホールのおよそ1000倍の大きさでの広がりがある。
・ガストーラス ⇒降着円盤の更に周りにできた円盤。電離してない中性のガスやちり。
         降着円盤の100倍~1000倍程度の広がりを持ち外側ほど分厚い。
・ジェット ⇒ブラックホールから螺旋状に吹き出すガス。
      まだ詳しい事は分かっていない。電子と反電子(陽電子)の高速の流れ。
      ジェットの長さが100万光年に達するものもあるそうです。
   ※引用文献:Newton「宇宙大図鑑200」より。監修、国立天文台副台長 渡部潤一氏
 
 

調べれば調べるほど、この天体は謎に満ちていますね。
クェーサー天体の中で強いジェットを放つものは
全体の中の1割程度らしいです。
降着円盤内の物質の一部がブラックホールに落ち込まず
ブラックホールの両極から高速のジェットとして
吹き出していると考えられていますが
どのようにジェットが形成されるのかは未だ謎なようだ。

 

それでも平均的なジェットと強いジェットを放つ天体で
酸素イオンの光が平均で1.5倍ほど強いことが分かったようだ。
これはブラックホールの自転がジェットの形成に
重要な要素であることを意味し、ブラックホールの大きさは
もしかしたら自転速度に関係あるかもしれませんね。

 

 

最遠のクェーサー発見

今回、このブログを忘備録として書こうと思ったのは
ある1つのNEWSに強い興味を持ったからです。
それは、今年の冬に見たALMA望遠鏡のホームページNEWSです。
「観測史上最遠のクェーサー発見!!」の記事。
おさらいの為に、クェーサー天体の事をもっと調べてみましょう👀✨

 

アリゾナ大学のフェイジ・ワン氏らの国際研究チームは
地球から光行距離が131億光年離れた所にあるJ0313-1806の中心に
ブラックホールの質量は太陽の16億倍と見積もられていて
ALMA望遠鏡
が観測に成功したようです。
今回のこの発見は、前回最遠としていたクェーサー天体より
2000万光年ほど塗り替えるものになったようですよ。
すごいですよね、131億光年も離れてるんですよ。

※引用文献:ALMA望遠鏡ホームページより
※リンク先:Wikipediaへ

Credit: NOIRLab/NSF/AURA/J. da Silva

天の川銀河の中心に位置する大質量ブラックホール
いて座A(エースター)が太陽質量の約400万倍である事を考えると
とてつもない巨大さであることが分かりますよね!!
だって、131億光年彼方の天体が観測できるなんて
よほどの明るさじゃないと無理ですもんね🌟

 

 

J0313-1806までの距離は赤方偏移の測定で求められた。
宇宙は膨張を続けており、遠くの天体になるほど
地球からより高速で遠ざかる事は観測で分かっていますね。
そのため遠方の天体から発した光ほど地球に届くまでに引き延ばされ
可視光線でいえば赤方向へとズレるんだね。

 


そのズレ具合から、どれだけ高速で遠ざかっているかが分かって
それだけの速度で遠ざかるには、どれだけの距離が必要か?
ってことが導き出されるって訳ですね。
今回はapplestarの勉強の為にクェーサー天体について
書いて見ました。まだまだ謎多き天体ですが
解明が楽しみですね!ではではバイバーイ👋✨




今回はapplestarの過去知識や言葉では書いておらず完全なる文献引用にあたります。
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