まだまだ、古典力学が根強い1929年頃、アインシュタインの
相対性理論が物理の世界に大きな動きをもたらしていました。
前ページで書いた様に、真空ポンプを使った脳内実験の事を思い出して下さい。
それでは、もっともっと箱から空気を吸いだして、絶対真空にはできないので
極限まで真空に近い状態にまで気圧を弱めていき、懐中電灯の光は見えなくなり、
可視光以外の長い波長の赤外線なども見えなくなったと仮定します。
さて、この箱の中は「完全にからっぽ」になっているのでしょうか?
宇宙が誕生して最初に誕生したとされる水素やヘリウムの原子核ですが
このヘリウムは非常に軽くて、絶対0度でも凍らないとされています。
そんな極低温(真空)の世界でも「固体」にならないヘリウムなどは
量子論では絶対0度でも原子は完全停止(無)せず、とてもとても弱い
零点振動をしてるというのです!!
こうして、温度や真空のこと、宇宙の事を調べれば調べるほど
この「ゼロ(0)」の事がどんどん気になり始めます。
ゼロと聞くとapplestarが昔、謎めいて悩んだことがあります。
それは”光子は質量ゼロ”というキーワード・・・。
当時、学生だったapplestarには可視光以外の特に波長の短い高エネルギーである
γ線やX線が放つ光の粒子(光子)の質量がゼロという事にどうしても
納得ができなかったんです。今では、素粒子の基本を学び光子は電荷も持たず
電磁気の粒子で量子数がゼロだという事の理解ができました。
結局、宇宙空間という真っ暗な真空状態に何かあるのか??
答えは、あるんです!!とまだ言い切れない理論上のお話です。
物質密度ゼロの真空の世界に量子論でのぞき込んでみよう。
量子論とは、確率論です!
仕事中のapplestarが家にいる猫たちが、8匹とも元気であるかは
帰って実際に目で見て確認するまでは、死んでるかもしれない、生きてるかもしれない
ケガしているかもしれない等、蓋を開けるまで分からない理論であります。
私たちの普段の生活の中では「ゼロ」というのは存在がない「無」を単に表すと思います。
しかし前述したように観測前は誰も分からない状態なんですよね・・・。
いわゆる不確定なんです(;´Д`)
現代の科学では、単純に1から0にカウントダウンする訳ではなく、きちんと定義があって
1秒とはセシウム133原子の周波が91億9263万1770万回振動した時間と定義されています。
単に一秒でも原子の動き(振動)に基づくものです。
そうやって考えるとゼロに至るまでに、0.0000000という小数点以下にゼロが何個も付く
途方もない世界があるという事です。
人類が今遡れる極限の時間とは10⁻⁴⁴秒といわれています。
これが分かっている最小の時間なんです。この時間はつまり、人間が宇宙誕生を遡って
知る事ができる限界時間です。プランク時間といいますが、このようにゼロに
見えても実は人間の目や感覚ではしる事ができない何かが宇宙空間にも
あるんだって。物質とか光を取り除いたとしても、真空には「ヒッグス場」とか
「ダークエネルギー」とか日常ではお目にかかれないものがあるようです。
実は私たちがいる宇宙というのは、真っ黒な何もない「無」の空間ではなくて
素粒子という、原子のさらに小さな部品でできている事が分かりました。
この自然界の最小部品の素粒子はグループ分けすると18種類あります。
現在分かっている18種類は、私たち人類が「無」と思われている
真空状態の中に物質ではなく「ヒッグス場」が隠れているお陰で、この素粒子たちに
抵抗をあたえたようです。宇宙誕生の瞬間、原子誕生のまだまだ前、素粒子誕生の
まだまだ前にこのヒッグス場が、動かしにくさを与えた事で「質量」が誕生したのかな~。
2013年、加速衝突器の実験で、ほぼ光速に達した陽子同士を衝突させ
その衝突で生じた波が、塊になって飛び出してくる現象を検出しましたね!
その飛び出した塊が「ヒッグス粒子」だったのです。
この事はすごく話題になりましたね✨ノーベル賞を受賞した実験成果でした。
こうして、宇宙のはじまりをどんどん遡っていくと結局、真空から物質と光が
生まれたことになりますね。
私たちが無とおもっている空間は、実は目に見えないもので
賑やかなんじゃないかと思ってしまいますね^^
量子論というミクロの世界での禅問答の様に聞こえる理論(不確定性)は
素粒子誕生前までの世界を導きだしてくれました。
一般相対性理論とこの量子論がタッグを組んで、今後も私たちが知らない
宇宙誕生の瞬間へ導いてくれる事を待ち侘びたいと思います。
無に存在しているであろう、仮想粒子や空間の解明を超弦理論に期待しつつ
気長に待つこととしまーす。
では、今回のブログはココまで!applestarでしたぁ。バイバイ💛
コメントをどうぞ