シリーズ太陽系6 「木星」

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太陽系
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私たちは天の川銀河太陽系第三惑星「地球」に
住んでます。太陽(恒星)を中心に惑星たちが

公転しています。内側から水星、金星、地球。
地球より外側の公転軌道を持つのは、火星・・・。
前回シリーズは火星まで紹介しました。
今回は謎多き子だくさんの「木星」を紹介します!


木星ってどんなところ?


credit : NASA official / NASA ESA Hubbletelescope.


ねこたん
ねこたん

博士、この模様がたくさんの
大きな天体は何にゃ❓

ねこ博士
ねこ博士

おっ、この見事な模様は
同じ太陽系の惑星「木星」じゃよ。



ねこたん
ねこたん

木星ってこんな模様がたくさんの
とっても大きな惑星だったんだにゃ✨
あれ❓上の青いのは一体何かにゃ❓

ねこ博士
ねこ博士

この青いのはオーロラじゃよ!
木星はまだまだ謎だらけじゃ。
木星について一緒に見ていこうかのう。



木星

・赤道直径 142,984 km     太陽からの距離 778,330,000 km (5.20 天文単位)  
・赤道重力 
地球の約2.37倍       外側組成 水素、ヘリウム他微量
・体 積  
地球 1321倍         (約90%を水素が10%をヘリウムが占めています)               
質 量  地球の317.83倍           衛星 80個(確定数72個)
密 度  平均1.33g/cm³     
自転周期 0.414日       
公転周期 約11年315日

気 温  高層大気 約400℃  高緯度から低緯度へ気温は低下していく
      (高層部分の一部には約1000℃にも達するところがある) 
地球からの距離 5億9070万〜9億6580万km
・内部構造  内部は液体の金属水素があり更に中心には鉄、ケイ酸塩の岩石や氷の
核があるといわれる

ねこたん
ねこたん

博士、木星は高層なのに400℃もあるにゃ❓
地球は上空に行けば行くほど低くなるのに・・・
なんとも不思議だにゃ~。

ねこ博士
ねこ博士

そうなんじゃよ。
木星は高層温度が異様に高いんじゃ。
原因はオーロラにあるといわれておる。

ねこたん
ねこたん

なるほど~。オーロラか。
地球のオーロラと同じなのかにゃ❓
それに衛星も80個って驚きにゃ❕

ねこ博士
ねこ博士

木星は不思議でいっぱいじゃ。
しかしじゃのう、色んな観測でデータも
少しずつ増え分かってきた事もある。
それを一緒に見ていこうかのう✨



木星の特徴

縞模様

/ Credits: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/NASA/ESA, M.H. Wong and I. de Pater (UC Berkeley) et al.



木星といえば、モカ色の縞模様が目を引きます。
美しさを感じますが、現実には恐ろしい事が・・・
木星はこんなに大きいのに11時間で自転。
地球の半分にも満たないもの。
とてつもないスピードでしょう、遠心力で
赤道付近は膨らんでいて、秒速約100mの西風が吹き
中緯度にいくにつれ、西風と東風が交互に吹き
時速400㎞以上の暴風が随時起こってるんです。



credit:naoj 国立天文台

 

「帯」…白っぽくみえる帯の様な横のライン。
「縞」…茶色やモカ色にみえる横のライン。
「大赤斑」…渦を巻く丸い楕円。所説あるが観測史上最低でも170年も見えている。木星といえばコレ。
この大赤斑では太陽系最大の嵐が起きており、上空は1300℃以上にも達する事が分かった。

地球の様に固い地上は無くガス型惑星。模様は大気の中に作られた「雲」!水素とヘリウムがメインですが、その他にあるメタン・水蒸気・アンモニア・硫化アンモニウムなどの成分が雲を形成してます。

 



オーロラ

credit : ISAS/JAXA

木星の北極で発生したオーロラ
Credit:NASA, ESA, J. Nichols

⇧上の動画…NASAのハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された木星の紫外線オーロラと衛星3個映っているもの。

⇦左のイメージ画像…地球のオーロラの数百倍から1000倍もあり凄まじいもの。

地球のオーロラは、電気を帯びた太陽から来る
プラズマ粒子が地球の両極から出る磁場に衝突して
発光するいわゆる放電現象です。
JAXAの惑星分光観測衛星「ひさき」は
NASA の衛星ジュノーでも捉えられなかった
木星のオーロラメカニズムに貢献しました。
さて、木星のオーロラはどうなんでしょうか?



研究の結果木星のオーロラの原因の1つが判明。
それは、木星の衛星「イオ」の火山活動にある。
イオには400以上の火山が存在し、
上空数万mもの高さまで溶岩を吹き上げている。
この噴出した溶岩が、プラズマ化して宇宙空間に
放出され木星の軌道に捉えられているようです。
このプラズマ化した溶岩が大気中のガスと
反応して発光し、オーロラが発生するというわけ。



衛星

2021年現在で、木星の確定衛星数は72個
そのうち57個に命名されています。
報告総数は80個で土星に次ぐ2番目の衛星数です。
木星の第一衛星が「イオ」。木星を約1.8日で公転。
第二衛星が「エウロパ」。約3.5日で公転し
月よりやや小さく、厚さ3kmほどの氷で
覆われている有名な衛星。
次いで、ガニメデ、カリストです。



credit : 石川勝也。公益社団法人 日本天文学会画像引用。

先述した様に、木星の衛星は土星に次ぐ多さ。報告数では80個の衛星が存在しており、⇦左画像の第1~4衛星はガリレオ衛星に属します。ご存じの通り木星の衛星はグループ分類されています。離心率や軌道傾斜角が小さい規則衛星と、それらが大きい不規則衛星に分けられる。
他にも、アマルテア群ヒマリア群アナンケ群(逆行)
カルメ群(逆行)パシフェア群(逆行)、とあります。(その他に小惑星群としてトロヤ群、ギリシア群、ヒルダ群がある)

木星はとても大きいので重力も半端ない。なので彗星など一時的に引き寄せ衛星となる場合もある。シューメーカー・レヴィ9彗星は衝突痕も残った有名な彗星。



木星探査の今後

credit : ESA/AOES



世界各国が宇宙探査、民間企業が
宇宙ビジネスを展開していく中、日本だって
置いてかれてるわけではありません。
はやぶさの技術を活かし、彗星サンプルリターン
を目指す計画は日米で、天文ファンなら
誰もが知る「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星」です✨

 


みおも頑張ってるMMX計画、月探査SLIM計画
各国が参加するgateway計画も楽しみですが
木星探査メインとなると、一体どんな
計画があるのでしょうか?

 



木星探査「JUICE」計画・・・ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、仏領ギアナで打ち上げられ、2030年に木星に到着、その後3年以上詳細な観測を行う予定だ。エウロパとガニメデ、カリストは内部に海を持っていると考えられており、「JUICE」はこれらの衛星が生命が存在可能な環境なのかを調べたり、木星の磁気について詳しく調べる目的のようです。とても興味深い探査計画なので楽しみにしています✨搭載される11機器のうち3つがESAに選定された日本。プラズマ観測装置、レーザー高度計、粒子分析器を搭載する計画です。2030年に到着予定で数年は探査する計画です(≧▽≦)


春に41回目の木星フライバイを行った
木星探査機「ジュノー」が捉えた画像を見ると
遠距離からみるよりも、もっとウネウネしてる
感じが伝わってきますよ。

 

Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS



直径は実に地球の11倍以上、重力も
2倍以上で非常に強い磁場が存在する「木星」
凄まじすぎる嵐が巻き起こる惑星。

探査機や観測衛星で少しずつ見えてくる
ものもありますが、同じ太陽系とはいえ
未知な惑星・・・。今後の木星探査が
とても楽しみですね♪
ではでは、applestarでした。バイバーイ👋



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