質量から分かる星の『寿命』

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天文
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晴れた夜に見上げた星空は特にこの季節
澄みわたりキラキラと輝いていますね。
夜空に目が慣れてくると少しですが
星の大きさの違い、色の違いが見えてきます。
今回のBLOGは、そんな星の違いから分かる
星の事を書いていこうと思います☆


質量とは?

 


星の違いは地上から見た大きさの違い
明るさや色の違いなどもありますが
地球から見た星の位置は一緒ではないので
見た目での大きさの違いが、星本来の
質量ではありません。
天体の質量とよく聞きますが、質量の
その意味を知っていますか?
よく混同しているのが、「重さ」と「質量」です。


「質量」と「重さ」の違い


私たちの普段の暮らしの中では馴染みありませんが
重さは「万有引力=重力」のことです。
すなわち重力の大きさ(重量)のこと!
地上にいる私たちは、地球の重力の影響を
受けています。月面では地球の6分の1の重力。
単位はN(ニュートン)、KN(キロニュートン)
重力の大きさは場所で変わります。
青りんごの質量はどこでも300g
地上での重さは3Nで、月面では0.5Nとなるよ。





質量とは物質の動きにくさ。
つまり慣性の大きさのこと!
もっと簡潔にいうと物体そのものの量です。

 



では、太陽系外の遥か彼方のめっちゃ遠い
恒星の質量はどうやって分かるの?
恒星の周囲を回る衛星があれば
ケプラーの第3法則T2/a3 で求めることができ
周囲に衛星がない場合や恒星だけではなく
銀河の質量やブラックホール天体の質量なども
現在では連星や放出される光など
いわゆるニュートン力学と赤方偏移などから
導く事ができるようです。
どんな物体であれ、質量とはそのものの量のことだ


質量からわかる星の寿命


質量の意味が分かりましたね。
星の質量が分かるとあることが分かります。
それは「星の寿命」です。
質量の大きい星ほど、進化が早く寿命も短いそうです。
大きい星は中心部の温度が高温となり
核融合反応で自らの水素ガスを使います。


©ESA 欧州宇宙機関


星の寿命は質量の2~3乗程度に
反比例する事が少しずつ分かってきています。
私たちの太陽やその程度の星の寿命は約100億年
といわれています。現在約46億年なので
折り返しのところくらいですね🌅
逆に太陽より質量の小さな星はもっと長生き!
その変わり太陽より明るくはない。
逆に太陽より質量の大きい星は太陽より明るい。
これは地球から私たちが見た星の明るさ
視等級とは違うものです。




星の本当の明るさは地上から見たって分からない。
条件を同じにした場合の明るさ絶対等級で
星の明るさを見ると全天No.1のシリウスも
ベテルギウスに比べたらお子ちゃまです!
寿命があるということは昔々にさかのぼると
違う容姿があるのでは?と思いますよね?
はい!あるんですよ!!


赤ちゃん星(原子星)、青年期の星(主系列星)
老年期の星(赤色巨星)。そして星の最後は
質量大きい星は超新星爆発を起こし大きさのLvで
ブラックホールや中性子星、超新星残骸。
太陽質量と同じ星たちは惑星状星雲の後白色矮星へ。
主系列星になり損ねた天体、褐色矮星は
核融合を起こさないので輝くことができない。
褐色矮星は単なるガスの塊の天体。
ここまで読んで頂いてわかったでしょうか
星の見た目の色も大いに関係しています。



applestarは極稀に星景写真を撮ったり
他の方の星の写真を見る機会も多いです。
とても気をつけている事は、科学的に
星の色がしっかり出せるよう
とても気をつけているということ。
難しいですが下手でもそこには頑張っていますw

 



晴れた夜空に凛と輝く星たちにも
壮絶な進化と終焉があるようです。
そんな驚異の宇宙の瞬間、瞬間を
見れる夜は天文ファンにはこの上ない機会です。
宇宙の浪漫を皆さんも星空を眺めながら
少しだけ思ってみませんか?
今回は星の寿命についておはなししました♪
applestarでした、バイバーイ👋

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