遠い宇宙の声 ~宇宙マイクロ波背景放射~

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物理
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皆さんは「宇宙」といえば、どんなものを想像しますか?
たぶん真っ暗な空間に宝石の様なキラキラした天体が散らばっている
というイメージがありませんか?勿論、それも宇宙です。
でも、それだけが宇宙の全てではない!

さて、「137.99±0.21億歳」・・・
これが何か分かる?実は、これ私たちがお世話になっている
現宇宙の年齢のようです。

今回はこんな意味深な雰囲気でブログスタートです♪



真っ黒な宇宙


今頃の季節でいうと夏の天の川たちが夜空で輝いています。
色鮮やかで見飽きる事はないです。では、この宝石の様に輝く天体を

全て消したら?ただ真っ暗な背景だけが残るんでしょうか?
今回は色鮮やかな宇宙の姿とは別、もう一つの宇宙について話します。


「見えない」この言葉にこそ、宇宙の本質があるんだとapplestarは思う。
約138億年前、この宇宙が誕生した時から今の様に

輝く天体があったのか?・・・
そうではありません!では、どうやって今の宇宙の姿になったのか?
今の宇宙は親宇宙が生んだ子宇宙なのか?
前宇宙が収縮し崩壊した後の新宇宙なのか?
applestarには分かりませんが・・・。

現代の宇宙科学では宇宙を遡り、少しずつ分かり始めています。
宇宙空間から星やチリを取り除いたら
何が残るのか
今から一緒に想像していきましょう。




この「何も見えない真っ黒な”背景”」に何も無いと思う?思わない?
実は、人の目には見えない”電波”(波長の長い光)で
宇宙は満ち溢れてるよ✨この電波には宇宙の基本情報が詰まってる❕
といっても過言ではないんですよね。
皆さんは「宇宙マイクロ波背景放射」って聞いた事ありませんか?
宇宙空間で星も何もない、真っ黒な背景(黒体)から放射される”電波”。
勿論、輝く天体からも電波は放出されるけど、それとは違う

全く何もない所から放射される電波の事を
宇宙マイクロ波背景放射(他にCMBや3K放射ともいう)と呼ばれています。

※黒体とは全ての波長にわたる電磁波(光)を全く反射しない仮想物体の事


宇宙マイクロ波背景放射


applestarもよく使う電子レンジやスマートフォンなどで使われてる
電波の波長は10㎝前後だけど、この宇宙マイクロ波背景放射とされる
電波の波長は、50分の1程の2㎜前後のマイクロ波といわれる波長。
実はこの宇宙マイクロ波背景放射と言われるものを
applestarが43歳だからそれ以上の人たちは確実に1度は
体験した事があるはずなんです!
それはなんと・・・



もうお分かりですね!アナログテレビの放送終了後の砂嵐です!
この砂嵐のノイズの中の1%~2%は宇宙マイクロ波背景放射。
宇宙雑音とも言われるノイズです。
宇宙科学なんて複雑で難しい事がいっぱいだけど
知れば知るほど身近に起こっている事なんですよ✨では、

この宇宙背景放射(マイクロ波)何から放出されてるのか?
まだ謎に満ちていて分かっていない事も多いのですが
少しずつ分かっている事もあるんですよ!
その「何か」は、ビッグバンから約38万年後の約3000Kの宇宙です。
長い長い時を経て地球に届いた頃には
3Kまで冷えたマイクロ波が宇宙の全方向から
同じ強度の波長で地球に届いています。


K(ケルビン)とは私たちが普段使う、摂氏○℃とは違います。
0Kとは摂氏でいう、マイナス273.15 ℃にあたります。
3Kという温度は、マイナス270.15℃になります。

これは
とある温度にとても似てるんですよ。
そうです、原子です!原子や分子の運動をどんどん緩やかにして
活動が停止する
温度が、自然界の最低温度で「絶対零度」と言われてる
-273.15℃です!これ以下の温度に理論上、なることはできません。
なんでこんなに絶対零度に近い-270℃なのかな?
こんなに低い極低温のシグナルって凄いと思いませんか?
何からこの電波は発せられているんだろうか・・・(;’∀’)


applestar
applestar

※現在の絶対零度の定義では、ケルビン(K)は熱力学温度の単位で
ボルツマン定数kの数値を1.380649×10−23と定め設定されてます。

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